中学受験国語「筆者の主張(思い)をとらえる問題」

筆者の主張を問うサムネイル国語

中学受験国語「筆者の主張(思い)をとらえる問題」です。説明文や随筆の問題では、筆者の思いを読み取らせる問題が、高い確率で出題されます。今回は、その練習となります。

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筆者の主張(思い)をとらえる問題

次の文章を読んで、下の問いに答えなさい。

 私はA君の、携帯電話やネットが招いた人間関係の分断化は、他者から必要とされ、自己有用感を持てる仕組みをつくることで解決できる、という意見に賛成だ。

 携帯電話やインターネットの発展により、SNS(注1)などの個人の承認欲求を満たすことのできるようなサービスが登場した。しかし、SNSで自己承認欲を満たすためには、他人に「いいね!」を押してもらう必要がある。それゆえ、多くの投稿者は周りの嗜好(しこう)(注2)に合わせて投稿内容を変えるようになり、気がつけばその人の個性が失われてしまう。A君が述べているように、日本人は周りに合わせるという文化が根付いているため、昔からこの傾向は変わらない。しかし、今まで他人の目線をそれほど強く気にしなかった欧米人でさえSNSにより他人との繋がりの意識を強めるようになった。その結果、全世界における価値観はグローバル化によって多様化したにも拘(かかわ)らず、情報を取捨選択できるネットを利用して自分の安心できる情報だけを手に入れ、個性のない情報ばかりを発信するようになり、人間関係が分断された。

 そこで、この問題を解決するためには、A君が述べるように自己有用感を持てる仕組みを作る必要があると考える。具体的には、自分と違う価値観や文化を持つ人との交流を深め、それらを互いに認め合う機会を増やすことだ。インターネットの発達した現在、これは比較的実現しやすいことだ。例えば、ズームなどのビデオ通話サービスを利用して他国の人と顔を合わせて会話したり、SNSで他国の人の投稿を見て現地のリアルな文化や日常を知ることが挙げられる。自分と異なった価値観と向き合い理解することで、多様性を重んじる社会の形成が期待できる。

 このように、一人一人の努力により、自分と違う価値観を受け入れることのできる社会が生まれれば、人間関係はより広がり、理想のインターネット利用が可能となるだろう。

(注1)SNS…Web上で社会的ネットワークを構築可能にするサービス。(例)Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Line(ライン)やInstagram(インスタグラム)など
(注2)嗜好(しこう)…たしなむこと。このみ。

問1 SNSについて、筆者は、どんなサービスだと述べていますか、文書中より十四字で書き抜きなさい。

問2 SNSが登場した結果、どのようになったと筆者は述べていますか、十字程度で書きなさい。

問3 筆者は、自己有用感を持てる仕組みとして、どんな具体策を挙げていますか、次のア~エより最も適切なものを一つ選び、記号で答えなさい。
 ア ビデオ通話サービスを利用して他国の人と会話したり、SNSで他国のリアルな文化や日常を知ること。
 イ ビデオ通話サービスで、他国の人と会話する中で、他国のリアルな文化や日常を知ること。
 ウ ビデオ通話サービスやSNSなどを通じて、自分と違う価値観や文化を知り、意見を交わすこと。
 エ ビデオ通話サービスやSNSなどを通じて、様性を重んじる社会の形成すること

問4 筆者の言いたいことを、説明した文の➊➋の(  )に当てはまる言葉を、文章中から書き抜きなさい。ただし、➊は九字、➋は四字とする
 (説明文)( ➊ )仕組みが必要だ。そのために自分と違う価値観や文化を知り、( ➋ )機会を増やすことで、自分と違う価値観を受け入れることのできる社会が生まれるとよい。

筆者の主張(思い)をとらえる問題の解説

問1 3行目に記述してあります。

問2 9行目に記述してまりまう。

問3 選択問題では、最もらしい選択肢に注意が必要です。また、全体的には良さそうでも一部が間違っているのであれば、それは正解にならないので気をつけましょう。

筆者の主張(思い)をとらえる問題の解答

問1 個人の承認欲求を満たすことのできるようなサービス

問2 人間関係が分断された。

問3 ア

問4 ➊自己有用感を持てる ➋認め合う

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